少し前の仕事のお話しをさせていただきます。
上京区、堀川今出川を東に少し行った所に「白峯神宮」があります。
蹴鞠の宗家である飛鳥井家の跡地に建てられた神社で、サッカーや球技関係の方に信仰されている神社です。
白峯神宮の創建は慶応4年(1872年)9月6日。明治維新時に造られた神社です。(9月8日に慶応は改元して明治になります。)
御祭神は崇徳天皇と淳仁天皇。
先般、白峯神宮様の御鎮座150年の記念事業として、崇徳天皇の歌碑を作成させていただく機会をいただきました。今回作成の歌は、崇徳天皇が詠まれたとされる歌で、百人一首の一句でもあります。
「瀬をはやみ 岩にせかるる 滝川の われても末に あはむとぞ思ふ」
この歌は、「川の瀬の流れが速く、岩にせき止められた急流が2つに分かれる。しかしまた1つになるように、愛しいあの人と今は分かれても、いつかはきっと再会しようと希望している」という内容の恋の歌です。
この時の様子を写真を交えて、制作から建立等御紹介いたします。
(*)当ページは白峯神宮様から掲載許可をいただいております。当ページに掲載しております写真につきましては、無断転載、無断使用を禁止とさせていただきます。画像の使用、転載の希望の際は問い合わせページより問い合わせください。
石の選定と加工
今回、この場所に崇徳天皇の歌碑を建立します。
境内にあった石を加工して歌碑とすることといたしました。宮司様にお魂抜きをしていただきました。
4tほどある石でした。人力での移動は無理でしたので、クレーンを使って加工場へ移動です。
4tほどある石でした。人力での移動は無理でしたので、クレーンを使って加工場へ移動です。
4tほどある石でした。人力での移動は無理でしたので、クレーンを使って加工場へ移動です。
今回、四国香川県にて加工、研磨をいたしました。
今回、四国香川県にて加工、研磨をいたしました。
歌を彫り入れる面の加工です。ワイヤーソーという特別な工作機械で切断していきました。
歌を彫り入れる面の加工です。ワイヤーソーという特別な工作機械で切断していきました。
歌を彫り入れる面の加工です。ワイヤーソーという特別な工作機械で切断していきました。
切断してみると、想定以上のヒビ等がありました。
ヒビ等面の補修をいたしました。
最後に歌の彫り入れです。位置を決めて彫り入れいたしました。文字は書道家の先生にお願いをして書いていただきました。
完成
最後に
当社では墓石だけではなく、記念碑等のオーダーメイドの石材加工・設置工事も承っております。当社では、施主様と一緒に後世に残るものを作り上げたいと考えております。ご用命の際は、ぜひご連絡いただければと思います。
最後になりましたが、白峯神宮様には記念碑を建立するにあたり、製作から建立まで携わる機会を与えていただき心より感謝申し上げます。また、関係各位の多大なるご指導とご協力を頂きましたこと、この場をお借りして御礼申し上げます。誠にありがとうございました。
児 玉 石 材
代表 児玉 誠